お出かけ便利!車中泊の出来るクルマ

車中泊ができる車というのも便利です。遠方に郷里がある方は、後ろのシートをフラットにして布団を敷き、小さい子供を寝かせて走る家族も居ます。また、テーマパークなどに開園に合わせて並ぶために夜中に到着して、朝まで車の中で宿泊という家族もいます。宿泊代が浮きますし、目的地により近くで待機できるという利点があります。もちろんアウトドアにも活躍必須です。

ただし、この車中泊はどの車でも快適にできるわけではありません。狭くて足や手をちぢ込ませて、家族折り重なって寝ていてもOKならば良いのですが、どうせならキャンプみたいに楽しく車中泊したいものです。

 

車中泊に必要な空間

車中泊に必要なのは、人間が横になったり座ったりできる空間です。人間が寝たり起きたりするのには、横になった面積だけでなく、居住空間という身動きできるスペースも必要なのです。目安としては、まずは床面フラットの広さ(長さ)、居住空間の長さ(前席までの空間の長さ)、居住空間の高さでしょう。

車中泊に適しているのは、床面フラットは165cm以上の長さであること。これは家族の身長を考えてみましょう。居住空間の長さは、床面フラットにプラス前席までの空間です。人間の背丈丁度では身動きが難しいからですが、これは家族の一番身長が高い人プラス20cmが理想です。とはいえ、180cm以上あれば合格でしょう。あとは人間があぐらをかいて座れる高さの居住空間の高さ。大体100cm以上でしょうか。車内の幅は広いほうがゆとりがもてますね。およそ135cm程度でしょうか。

 

車中泊必須のフルフラットシート

車中泊のみを考えると、トップはトヨタハイエースでしょう。シンプルながらもシートアレンジはフルフラットというより、後席は折り畳めて後ろまで広々と使えます。自分なりの使い出の良さを作り出し演出していけるタイプです。

車中泊として昔有名だったのは、マツダのボンゴフレンディです。屋根がテントのように開くオートフリートップを搭載したものが魅力的でした。車内も車中泊には申し分ない装備。しかしディーゼルエンジンであり、自動車排出ガス規制に適合せず、その後生産修了になっています。

日産エルグランドは文句なしのフルフラットシートです。とはいえ、シートには若干デコボコができてしまうので、快適に寝るにはちょっと工夫が必要かも。

トヨタアルファードもフルフラットシート。前席と後席のシートの倒し方を工夫できます。シートしてはフルフラットですが、段差が大きいですね。

他にもホンダステップワゴン、日産セレナ、トヨタVOXY、NOAHなどもフルフラット、または後部座席フラットになります。どれも車内はゆとりがありますが、フルフラットの凹凸は結構あります。その上に床板替わりのもの(またはマットレス)を置いてから、冬などは断熱シートなどを敷き、布団を敷いたりします。

 

軽自動車でも車中泊できる?

軽自動車でも車中泊は可能です。筆頭はホンダのN-BOXでしょう。フルフラットになった車内にマットレスをひくとしたら、縦200cm×横100cmがいけます。軽自動車といえど侮れないサイズです。

スズキのハスラーはアウトドアの王道の軽自動車です。見かけのコンパクトさからは想像できないような車中泊。フルフラットにしてオプションでシェードなどをつければ完璧でしょう。キャンプ仕様とか色々な使い方を提案しています。

スバルのサンバーバンをベースとしたキャンピング仕様車「旅人」は、2010年に発売されたもので、リーズナブルなキャンピングカーというコンセプトのようでしたが、現在のスバルでは扱っていないですね。中古車は今も、キャンピングカーを買うまでではないのだが・・というユーザーに人気です。

 

車中泊のポイント

冬場の車中泊のポイントは「寒さ対策」です。基本的に夏冬エアコンエンジンかけっぱなしということはNGですから、暑さ・寒さ対策は必要です。寒さ対策としては、冷気は下からということで、下にはアルミシートやプチプチの梱包材などを敷き詰め、その上に布団やマットレスを敷きます。窓際になる人はカイロも必要でしょう。子供は車の中央に寝かせます。ある程度車内を温めたらエンジンを止めます。

冬に比べて、対策が困難なのは夏です。窓全開というのも物騒ですし、仮に全開にしても風がなければアウトです。サブバッテリーなどを持ち込んで扇風機などの対策が必要でしょう。保冷剤なども活躍します。虫対策も必要ですね。