「カーシェアリング」って聞いたことありますか?耳にしたことがある方、既に利用されている方、初耳の方、色々いらっしゃるかと思います。というのは、カーシェアリングが便利で有効な地域と、そうでない地域があったりするからです。もっともこれからこの便利なシステムは拡大をしていく模様。どのようなシステムなのか、どんな利点があるのか、マークしておいて損はなさそうです。
カーシェアリングとは?
一般的にいうと、会員登録をした会員間で特定の車を共同で使用するサービス(システム)の事です。車を借りるということでは、レンタカーに近いですね。このサービスの発祥の地はヨーロッパと言われています。公共交通機関を補完するものとして始まったものです。
レンタカーとの徹底的な違いは、会員間であるか不特定であるかです。「シェア」するというだけあって、カーシェアリングは会員間での車のやりとりになります。レンタカーは不特定ですよね。他に違いは、レンタカーよりカーシェアリングのほうが時間が短時間で利用可能だったりして、リーズナブルなことです。もっと日常的に利用できるということになります。法令上では「自動車の利用の対価として金銭を支払う」場合はレンタカーと同様扱いとされていて、カーシェアリングの車はレンタカーと同じ「わ(れ)」ナンバーになります。レンタカー型カーシェアリングという定義になるわけです。
こんな方にはカーシェアリング
車がないとちょっと不便な土地に住んでいた方が、東京へ越してくると感じるのが「電車やバスが沢山通っていて車は必要ない。けど、全く無いのも不安」という点です。こういった場合には、カーシェアリングがオススメです。
都内で車を所有すると駐車場代が大変かかります。その他にも車検や点検整備のための費用、重量税や自動車税などの税金、自賠責保険の保険料、任意保険の保険料、ガソリン代等どれも安くはありませんね。雪のためにスタッドレスタイヤを購入される方もいます。これだけの費用を使って、等の車に乗るのはちょっとだけというのは、所有欲を満足させるというだけになってしまうかも。
カーシェアリングには「タイムズカープラス」「オリックスカーシェア」「カレコ・カーシェアリングクラブ」などがあります。好みもありますが、料金体系や拠点数は選ぶのに大切です。
カーシェアリングのシステム例
カーシェアリングで関東地区でよく利用されているのはタイムズカープラスかと思います。そこでカーシェアリングのシステムをタイムズカープラスを例にして見てみましょう。
カーシェアリングは会員制のレンタカーのようなものです。しかしレンタカーの店舗は多くはありませんが、カーシェアリングはステーションと呼ばれるところが多くあり、駐車場を借りて置いているという感覚で使用できます。どこのカーシェアリングを利用しようか迷う時は自宅の近くにステーションがあるかなどが目安になるでしょう。
会員になるには初期費用にカード発行費などがかかり、月額費用と利用費用がかかります。利用費用は使う車や時間などにもよりますが、初期費用や月額費用は低料金です。利用費用にはガソリン代まで含まれていますし、保険や税金も要りません。
車を借りる際にも、レンタカーのように都度窓口で手続きするようなこともなく、パソコンや携帯電話から予約をして、鍵の代わりに会員証をかざして車のドアを開けたり施錠したりできます。あとは次の方のためにガソリン補充作業とゴミの始末などをするだけです。手軽でリーズナブルなシステムですね。
カーシェアリングに向かない人は?
カーシェアリングに向いていない人、と断言できるわけではありませんが、小さいイライラが心に残るかもという点があります。カーシェアリングは、レンタカーと違ってユーザーとユーザーの間で清掃してはくれません。ユーザー同士のモラルで成り立っているので、車に乗った場合は給油して清掃して、次の方が気持ちよく使用できるようにするのがシェアの基本。しかしやっぱり小さいゴミを見落としていたり、着いた頃にはガソリンがギリギリだけど時間がなかったりして入れないとか。きちんとしている方には、小さなところが気になってしまうかも。