子どもを車で保育園や幼稚園・学校などへ送迎する際に、駐車の問題が多く見受けられます。色々な立場の人に、色々な言い分があるこの問題。少子化の今としては「ほんの数年の我慢」ではなくて、安心して安全に子どもを送り届けたいものです。
保育園・幼稚園の子どもの送迎の現状
子どもが幼児だと車での送迎が多いですね。保育園や幼稚園が家の近隣で徒歩や自転車で行ける範囲でないと車になりますし、雨天の場合は尚更車が必須に近くなります。子どもの兄弟姉妹の年齢が近いと、子ども2人くらいに荷物も足して歩くことになり、働くお母さんなどは想像以上に大変な日常です。
保育園や幼稚園は駐車場が人数に見合った数揃えているとは限らないのが現状。中には街中で駐車場が無く車での送迎を禁止しているところもあります。それでも車での送迎は便利で必須なので、路上駐車をして違反を取られてしまう場合があります。また、路上駐車をすることで近隣住民から苦情が来る事も。充分な駐車スペースや歩行スペースが無いと、小さな子どもの手を取って荷物を持ってという状況も危ういものがあります。
車での送迎と駐車の問題では、ただ単にスペースが無いというだけではありません。送迎の際に行き会ったママ友とついつい立ち話をしてしまい、話の輪が広がって近隣から苦情という場合もあります。幼児の育児はとても大変ですが、少子化の今は地域も一緒になって母親をバックアップして、働くママやママ友とも楽しく過ごせるような環境であって欲しいですね。
小学生の子どもの送迎の現状
小学生は集団登校がメインというものの、少子化で全く集団登校にならず1人で登校という子供もいます。残念ながら、人通りの少ないところを1人で小学低学年を安心して歩かせることができないのが現在の日本の治安かもしれません。ニュースでも登下校などに被害に合う子供の事件を報道していたりすると、ドアツードアというのも致し方ないのかもと思いますね。
多くの小学校では保護者にメール配信で学校行事などのお知らせをする一方で、不審者情報や台風などの自然災害でのお知らせも通達するところが多いです。集団下校や親の徒歩での送迎を望む学校に対して、近隣で犯罪が起こった時や台風や地震などで迎えに行く時には親としても車での迎えが安心。どうしても小学校の前が送迎渋滞になりがちになってしまいます。
困ってしまうのは、駐車場を確保したとしても駐車場内で事故が起こってしまう場合です。登下校は時間が一極集中してしまうため、混雑して車同士の事故が多くなってしまいます。また、子どもが車から降りる際や駐車場を横切ったりする際に、同じ学校の保護者の車に接触したりという悲劇もあります。
駐車場とルールは確保したい
車があまり走っていない昔とは違い、地方では一家に2台あったりするのが普通の今は駐車場を完備するのは必須でしょう。もちろん土地代がかかりますから、一概に保育園や幼稚園に「駐車場買って」とも言えません。そこに至るまで話し合いをするのに、自分の子どもは卒園なんてことも有りうるでしょう。そこで、必ずしも良策とは言えないかもしれませんが、園の近くに駐車場を保護者で借りるというのも一手です。自分達の便利や安全は、自分達でお金を出し合って買うという方針です。
小学校になると幾分か駐車場があるところも増えます。が、今度は駐車場があっても事故が怖いということもあります。幼児と違って自分で車から乗り降りする小学生ですから、駐車場に降り立ったり横切ったりする際に、同じ学校の保護者の車に接触してしまう可能性はかなり高いのです。というのは、小学生くらいだと運転席から見て死角に入ってしまうことが多いからです。この場合、送迎の車の駐車場での流れをきっちり決めて、子どもが乗り降りするスペースを決めることです。駐車して待つスペース、雨などで送迎するために順序良く子どもを乗せていけるスペース、というように分けておくとスムーズです。もっとも、駐車場での事故等は多く、各学校で色々な工夫をされているところも多いですよ。