冬の大敵「静電気」の除去

車の冬の大敵は静電気です。バッテリーの方が心配とおっしゃる方もいますが、静電気は車に乗るたびに痛い思いをするとあって、日常的に困ることですね。静電気除去グッズも売られていて、身につけているから大丈夫!と油断していたらバチっときてしまったり。もう諦めて私は帯電体質だから〜なんて笑うしかないと思ってらっしゃる方も、もう一度なぜ静電気が起きるのか、効果的なグッズや身の回りで静電除去できるものがないのか探してみましょう。

 

なぜ静電気が起きて痛いのか

プラスチックの下敷きで頭をゴシゴシこすると髪の毛が下敷きにくっついてきます。これが静電気です。この場合静電気が起きても痛くはありませんね。同じように車の座席に乗っていて、服と座席シートが擦れると静電気が起きます。この時点ではやはり痛くはありません。痛いと思うのは、その後に金属を触った場合です。車の外のドアノブを触ると、バチッと来て非常に痛いですね。夜間などはそこに小さな火花のように見えたりします。つまり、帯電しているままならば痛くはありませんが、導電率のよい金属などを触ると、一気に帯電していたものが移ろうととして衝撃が走るわけです。火花が見えるというのは、導電率のよいもの目がけて落ちようとうする小さな雷みたいなものと思ってよいでしょう。

小さな雷。確かに痛いはずですね。

 

導電率の小さい「地面」

洗濯機などを設置する時に「アース」というものを伸ばして設置したりします。これは万が一漏電した時に最終的に電気を地面に逃がすためのものです。では、なぜ地面に逃がすのか。金属などの導電率の大きいものを目指すと、電気は一気に流れて火花が散り周囲にいる人間を感電の危険に晒してしまいます。これが地面だと導電率が小さく、少しずつ逃がしてくれるというわけです。

これと同じ原理が、セルフのガソリンスタンドの静電気除去に使われています。地面の代わりのパットに手を当てるのはちょっと面倒くさいかもしれませんが、静電気による金属への大量移動で火花が散ると、揮発性の高いガソリンはすぐに引火してしまいます。ガソリンというのは、本来取扱を大変注意しないと危険なものなのです。だからセルフといっても係りの人がちゃんと傍にいますよね。使い方がわからないといけない・・のではなく、危険なものだからです。

 

車の乗り降りの静電気除去

車から降りるときの静電気除去は、車に乗っている間の衣服とシートの摩擦でおきた静電気などですから、車から降りる際に車の金属部分をしっかり触って降ります。最初から金属に触れておけば、少しずつ放電していくので痛くありません。一般的に多く問題なのは、車に乗る際のドアノブでしょう。キーレスが発達しても、やっぱりドアは触りますよね。何にも備えが無い場合、でも痛いのは絶対に嫌だという場合は、地面を触ってみましょう。静電気除去の一番身近な手段です。ただし、周囲から「いったいあの人何をやっているんだろう?」という目は覚悟かも。バチっという音はするにしても、手にさえ衝撃がこなければという場合は、鍵やキーホルダーなどの金属部分をしっかり握ってあらかじめ逃しておく方法です。濡れたハンカチという作戦もあります。

その他は静電気除去グッズを使ってみる。キーホルダー型や、シール、シュシュタイプなどや手首につけるブレスレット型などつけるものもあります。シンプルだけど効果期待大はキーホルダーでしょう。静電気が除去されたことを目で確認できる商品は、いまや主流です。