車酔いをする子どもは多いですね。大人になると治ってしまう子もいますが、大人になってもやっぱり車酔いに悩む人はいます。さて、子どもが車酔いをしたらどうしたらよいのでしょうか。また、防止するにはどうしたら良いのでしょうか? そもそも、なぜ車酔いなどするのでしょうか? 子どもにも楽しいドライブにしてあげたいものです。
そもそも乗り物酔いとは?
そもそも乗り物酔いとは、なぜ起こるのでしょうか? これは身体のメカニズムから環境まで色々な要因があります。だから乗り物酔いがヒドイ時とそうでもない時がある方がいたり、必ず酔ってしまう人がいたりと様々なのです。
身体機能的には、乗り物の揺れや加速減速で身体に加わる加速度で耳の中にある「三半規管」という部分が刺激されてしまいます。ここは身体の平衡感覚を司るところなので、不自然な刺激を与えると混乱し、本人の知覚に異常をきたします。もちろん、乗り物本体の加速度だけでなく、スピードが出ている場合などは「外の景色の流れ」に目がついていかず、自分の位置間隔が混乱する間隔がおきます。
他にも車内や排気ガスの臭いも原因を作ります。車に酔った人を見たり、吐いたものをみたりすると気持ち悪くなるのも当然ですね。睡眠不足や過労など健康状態も問題です。不安定な健康状態は三半規管を弱らせますし、そもそも気持ち悪くなりやすい状態と言えるでしょう。
乗り物酔いの症状
乗り物酔いの症状の代表格は「嘔吐」ですね。しかしこの前段階で既に酔っています。気持ちが悪くなり、生あくびが出てきます。生唾をのんだり、顔面が蒼白になり、冷や汗や吐き気をもよおします。子どもが「気持ちが悪い」と言った瞬間は吐くほんの一歩手前だったりして、吐瀉物を受け止められなかったりします。できれば顔色が変わった状態を見極めて、車から1回降ろして深呼吸したいところですね。乗り物酔いは2~3歳くらいから始まるといわれています。
乗り物酔いしてしまったら・・・
乗り物酔いしてしまったら、吐瀉物があれば速やかに片付けて空気を入れ替えます。これに刺激されて、第二の乗り物酔い人間が出る可能性があるからです。
まずシートを倒して横になります。窓を開けて冷たい風にあたりましょう。船の場合は甲板などに出ると良いですね。頭部を冷やし、頭は動かさずに衣服をゆるめてリラックスします。なるべく遠くの景色を見ます。めまぐるしく変わる景色ではなく、ゆるやかに変化のない物を見ます。
基本的に、乗り物酔いはその乗り物から降りると回復します。降りたのに全然良くならない場合は、違う病気も疑われるので注意しましょう。例えば、子どもが吐くから乗り物酔いだと思ったら、実は熱があった・・・なんてことです。
乗り物酔いを防止しよう!
「楽しいお出かけなのに乗り物酔いしちゃうかも!」と思うのは、子どもも家族も辛いものです。なるべく酔わないように、酔っても軽減されるように工夫をしてみましょう。
まず、どんなに楽しいお出かけが待っていても前日は良く睡眠をとります。空腹や食べすぎ飲みすぎの状態にしないようにします。車に乗る前に市販のでも良いので酔い止めを飲んでおきましょう。事前に飲むのが効果的です。乗車する際の向きは進行方向です。三半規管をできるだけ混乱させない体制が有効です。下をずっと向くような読書などは避けます。揺れは最小にしたいところですから、バスなどはタイヤの上やエンジンの近くは避けたいですね。上半身は温かすぎるよりは冷やす傾向がよく、窓が少しでも開けられるとすっきりします。
人間は気持ちの問題も大きいので、精神的な面でも効果が期待できます。楽しく歌を歌ったり、友達や家族で楽しい会話をするのも気分が「酔い」からそれて良いでしょう。
乗り物酔いを抑制する食べ物がある?
梅干・生姜などは抑制効果があると言われています。生姜は、スポーツドリンクなどに混ぜても良いでしょう。かんきつ類はサッパリするかと思ったら、吐き気を増してしまう傾向があります。