チャイルドシートを嫌がる子供の対策

「チャイルドシートを嫌がって、車の中でずっと泣き続けるんです。」というお母さんのことを聞いたりします。実はそんなに珍しいことではありません。もうどうしようもない!と思ったら一つは「チャイルドシートから降ろして抱っこする」と、もう一つは「泣かせっぱなし」だそうです。さて、このうちどちらが正解か。それは「泣かせっぱなし」です。チャイルドシートをしないで車を走行することはできません。また、しなくても車が走るものだと子供に認識されてもいけません。『30分泣かせるか、万が一命を失うか』最終的にはこの選択になります。

しかし、そんな手荒なことをする前に、ちょっとした工夫をしていきたいですよね。ここではちょっとした工夫を並べてみたいと思います。

 

チャイルドシートの向きを変えてみよう

チャイルドシートはベッド型から椅子型になるものがあったり、後部座席で後ろ向きで設置するものや、前向きに設置できるものがあります。ベッド型が楽なような気がしますが、どうやら視界が寂しい感じがするみたいです。同じく、後ろ向きだと親の顔が見えづらいということがあり、これも寂しいです。体勢や向きは子どもによって好みが出てくるところです。周囲の風景が見たいという子どももいるでしょう。「こう設置したから、これで使っていく」というのではなく、子供の年齢や体重、チャイルドシートの仕様に合わせて向きなどを変更できたらトライしてみましょう。

 

必殺技?おやつ作戦

オヤツ作戦はもう子どもの定番。大好きだけど、いつもはもらえないオヤツなどは効果があります。周囲を汚さないで食べられるものがあればグッドでしょう。お腹がいっぱいになりがちなオヤツは時間が持たないので向きません。なぜなら、お腹がいっぱいになると、オヤツ作戦は子どもにとって意味がなくなってしまうからです。

 

定番!オモチャ作戦

オモチャで時間稼ぎするのは、ちょっと難しかったりします。長距離を乗る場合には「欲しかったけど手にしていない」という新しいオモチャを持参したいところですね。飽きてしまうと退屈になり愚図る原因になります。また、オモチャも色々と取り揃えておくと、小出しにして時間が稼げるかも。シールや絵本なども間が持ちます。例えば、電車が大好きな男の子に「車の中でしか見られない電車の絵本」などがあると、いつもは見られないので、喜んで車に乗ってしまいます。

 

必殺技!DVD

DVDに子守・・ということは抵抗がある人もいるでしょう。が、長距離ドライブなどではかなり強い味方になってくれるでしょう。後部座席にモニターがなくても、ポータブルDVDなどを後ろに車載バッグなどで設置してあげると良いでしょう。それほど高額でもありません。子供の好きなDVDのチェックもお忘れなく。

 

高速道路でスイスイ

一般道で信号にひっかかると、なぜか子どもが泣く傾向があるようです。停止したことによるエンジン音などの違いが分かるからか、ブレーキによる衝撃みたいなものを感じてか、景色が変らないのがつまらないのか?ともあれ、高速道路を利用できるとしたら利用してみましょう。もちろん高速道路が渋滞・・という事態では意味がないので、交通情報はあらかじめ聴いておきましょう。

 

寝ている間に目的地

理想は、子どもが寝ているうちに目的地に着く事。実際、寝つきの悪い赤ちゃんが、ドライブして帰宅すると寝ているなんてこともあります。エンジンの音や振動が、お腹にいる時の母親の心臓の音に近く感じるから、という説もあったりします。だとすると、長距離の場合は特に事前にお昼寝などはさせないで、車で移動中寝てもらう。という対策もあります。この場合、子どもの寝つきが良いような快適さも演出してあげたいですね。

 

休憩をとって気分転換

チャイルドシートを嫌いなのは窮屈さもあるので、遠出をする場合などはマメに気分転換をさせましょう。1回パーキングエリアなどで車から降ろして広い場所で深呼吸。目的地まではその分ゆとりを持ってでかけましょう。チャイルドシートに座らせるとまた泣くかもしれませんが、ずーっと泣きっぱなしよりは休憩を入れた方が大人も子供も良いはずです。

 

誤魔化さないでストレート

話して聞かせても分からない赤ちゃんならいざ知らず、少しでも意思疎通ができるようであれば、誤魔化さないでストレートに話してみましょう。全てを理解できなくても、繰り返し真剣に話す事が鍵になります。

真剣に話が聞けないと困る、事の重大さをどうしても教えないといけない。という場合も出てきます。高速道路などでシートベルトから抜け出されても、運転者はすぐに乗せなおすことができないからです。荒療治ですが、ネット映像などで後部座席の子どもの人形が急ブレーキなどで飛ばされる映像などを見せたりする方もいます。衝撃的かもしれませんが、ただ見せるだけでなく、こういうことにならないように絶対にシートベルトをしようと話しかける事が大切です。