ガソリンが高騰する中で、やっぱり燃費の良い車の人気が高いですね。しかし、燃費は車の性能だけでなく、乗り方やメンテナンスでも大きく違ってくるのです。メンテナンスの一つにはタイヤの空気圧も含まれています。タイヤは実際に地面に接しているので、燃費の重要ポイントともいえます。
では、タイヤの空気圧をどうしたら良いのでしょうか。また、毎日走っているならば、どのくらいの頻度で気を使っていれば良いのでしょうか。
タイヤの空気圧は低いと燃費が悪くなる?!
タイヤの空気圧が低下すると燃費が悪くなる、というのが通説です。イメージ的には空気が抜けた状態のボールを転がすよりも、空気をピチッと入れたボールの方が転がるという感じでしょうか。空気圧が低下したタイヤはやや変形して地面に接して抵抗が増え、走っている車を止める力になってしまいます。通常のタイヤの空気圧から30%低下すると燃費は8,5%も低下すると言われていますから、これは大きいですね。
ではタイヤの空気圧は高い程良いのか、というとそうでもありません。風船は空気をたくさん入れれば良く浮かびますが、あまり多く入れると破裂してしまいます。タイヤも同じく編磨耗を引き起こしたりと、ものにはホドホドというものがあるのです。タイヤの空気圧を高めにするといっても、せいぜい指定空気圧よりプラス10%というところでしょう。通説は全くの正解でもないわけです。
タイヤの空気圧が低下するとこんなデメリットも
タイヤの空気圧が低下すると燃費が下がってしまいます。さて、燃費の他にもデメリットがあるのでしょうか。実は色々あって、燃費よりももっと危険を含むデメリットがあるので、やはりタイヤの空気圧チェックは大切ということです。
タイヤの空気圧が低下することで、タイヤのグリップ力を低下させてしまい、スリップしやすくなります。いつものように運転しているつもりでも、空気圧がいつの間にか減っていてスリップしやすくなっていた・・・ということは良くあることです。また、タイヤがこすったりした場合など、衝撃を受けた時に損傷することがあります。通常ならばこすった跡程度のものが、空気圧低下でタイヤ寿命が縮まっていき、あげくバーストすることもあります。こうなるとハンドル操作も効かずに大変危険なことになります。
タイヤのトレッドの編磨耗も問題です。トレッドとはタイヤの山のことですが、これが均一に減っていかずに偏ってしまうことです。空気圧低下だけでなく、急ブレーキなどでもなりますが、やはりタイヤの寿命を縮めていくものです。
タイヤの空気圧はいつチェックする?
意外に大切なタイヤの空気圧。では、いつチェックしたらよいのか?毎日?週一回?1年に1回?それとも、車検の時?空気圧が低くなったような気がしたら、というタイミングはちょっと自信がないかも・・・。ということで、タイヤの空気圧をチェックするタイミングを記載してみます。まずは何事も無くても月に一回は点検したいところです。ガソリンを入れるタイミングなどでスタンドで点検をお願いすることもできます。長距離のドライブに行く際などはガソリン入れがてら点検は有効でしょう。高速道路を走る際には、バーストの危険性は命取りですから、ぜひチェックしたいところです。
チェックするのには、いちいちガソリン入れにスタンドに行って・・・というと面倒ですが、エアゲージ買って自分で点検するのも結構手間です。当然ですが、タイヤは4つあるので、4回同じ作業をしなくてはなりません。お出かけ前のタイミングとは程遠いような気がします。そこで、目視で空気圧が減ったことを確認できる「空気圧チェック機能付バルブキャップ」というものもあります。こちらは1,000円以下というリーズナブルさ。よく高速道路に乗る方などは、使えるグッズかもしれません。