子供が事故にあった時のために

子供は急に道路に飛び出したり、遊びに夢中で車に気づかなかったりするものです。子どもが遊んでいる時などに、単独で車の事故などに遭遇する事もあり得ます。交通事故は被害者でも加害者でも当事者は大人でもパニックを起こしてしまうものです。子どもならなおのこと。その時は興奮状態で自分の身体が大丈夫だと思っても、後で何か後遺症がでたりすると大変です。子供が何も言えずに、相手に逃げられてしまう可能性もあります。子どもには交通ルールと一緒に、事故の際は相手の連絡先などを控えるようなことを教える必要があるのです。

 

子どもが事故にあう危険性を考える

自分の子どもが事故にあうかもしれない、という可能性は常に考えておくべきでしょう。警察でも子どもへの指導は力を入れていて、幼稚園や保育園でも交通指導をしていたりします。自宅でも、家の周辺など子どもが単独で行動する範囲を親と共に行動して、交通ルールや危険な箇所の注意などをしていきたいものです。就学前は家の周辺や車の乗り降り後、就学後は学校登校時や放課後に遊びに行く範囲など要チェックです。

 

万が一子どもが事故にあってしまったら

大人でも事故にあえば気が動転してしまうものですから、子どもに冷静に対処しろと言っても仕方がないですよね。でも子どもは繰り返し言い聞かせることによって、頭の隅にその対処を記憶させて反応することができることもあります。子供が単独で事故にあってしまった場合は、周囲の大人や、家の近くなら家族を呼びます。目撃者や助けてくれた人がいればその場にいてもらえるよう教えておきましょう。その時はとりあえず見た目にも怪我などがなくても、子供の場合は救急車など呼ぶことも必要です。「痛いところはないよ」と言っても、子供の場合は後で後遺症などが出ると深刻化しがちです。さらに相手の住所や電話番号などや、ナンバープレートを控えておくことなども教えておけると理想的ですね。

 

事故後は被害者本人ではなく家族の出番

子どもが事故にあったら、まずは怪我の状態などを確認し、外傷が無くても頭を打っていないかなどを確認します。頭を打っていたら、その程度がたんこぶなどが出来ていなくても、CTやMRIなどの検査が必要になります。脳内で少量の出血でもあれば、時間が経った折に症状が出てくることがあります。脳内出血は少量でも脳細胞を死滅させる危険なものです。子どもは症状を自分で説明することが未熟なので、医師の診察や検査は必須です。

ところで、病院に行った際の支払いですが、交通事故で相手の任意保険などを使う場合は自分の健康保険を使うことが出来ずに自費扱いになります。高額な窓口負担金になってしまう場合もあります。できれば相手(加害者)の人に一緒に来てもらって支払いをしてもらったほうがよいでしょう。もちろん、相手の任意保険加入の有無も確認します。

 

たとえ小さな事故だとしても油断禁物

これくらいの事故ならば、と思っても油断は禁物です。子どもにも事故にあった際に「お父さんやお母さんに怒られてしまかも」という意識が働いて隠したりしないよう言い聞かせておきましょう。相手(加害者)は任意保険に入っていたとしても、保険を使いたがらないことが多いと思います。次回の保険料が高くなってしまうからです。後で子どもに後遺症などが出て後悔したりしないためにも、警察を呼び人身事故扱いにし、保険会社にしっかりと間に入ってもらうことが肝心です。