急ブレーキで車内の子供が怪我をしたら?

しっかり前方を見ながら運転しているつもりでも、前の車の急ブレーキや急な車線変更などが原因で急ブレーキをかけなければいけないシーンが出てきます。がっちり集中して前方を確認していれば急ブレーキにならない場面もあるかもしれませんが、実際いつも全力集中で・・・というわけにはいかないのが人間です。また、急な前方の変化に反応しきれない運転者だっているでしょう。「でも、相手の車にぶつからなかった!」これはとてもラッキーなことです。ただし、振り向くと同乗している我が子など家族が怪我を。こういった場合、運転者である自分はどうなる?子どもの治療費は?急ブレーキをかける原因になった相手はどうなるのでしょうか?

 

確認ポイント1―同乗者はシートベルトをしているか

運転者はシートベルトを装着していると思いますが、意外に同乗者に対しては運転者は「シートベルトをして」とは言わない方もいます。特に子どもを乗せてちょっとそこまで、という場合などは「シートベルトをしないと出発しない」とまで言わなかったりするでしょう。ところが、この「同乗者にシートベルトをさせていない」という点は重要なポイントになるのです。急ブレーキなどをかけなくてはいけないようなシーンで、明らかに前車に過失が認められる場合でも、同乗者にシートベルトをさせていないというだけで、自分の過失になってしまいます。つまり、相手の過失を警察に認めさせようとする場合、自分の過失も覚悟しなければならないのです。

相手の車のせいでうちの子供が怪我をした・・と思うケースであっても、シートベルトをしていない場合は自分が子どもへの怪我の責任を負う事になります。子どもがチャイルドシート着用義務がある年齢に当たる場合は「チャイルドシート装着義務違反」になります。

 

任意保険はどうなっているか?免許はゴールドですか?

自分に違反などがあった場合には、子どもが怪我をしたからといって警察に通報して人身事故にしようとすると、免許がゴールドの方はゴールドでなくなります。自動車任意保険に入っている場合はゴールド免許割引などが当てはめられていると思うので、これがなくなって保険料が高くなっていまいます。シートベルトをしないと、怪我をするだけでなく、多くの損失を被るということを肝に銘じておきたくなる事例ですね。

任意保険の内容ですが、搭乗者傷害保険や人身傷害補償保険に入っていると思います。最近は搭乗者傷害保険を人身傷害補償保険に盛りこんでいるところが多いですね。というのは、搭乗者傷害保険は部位で保険がおりるものが多く、人身傷害補償保険で賄われてしまうことが多いからです。人身傷害補償保険は、相手の有無に関わらず、保険金の範囲内で契約者を含む搭乗者の怪我などを補償しますから、そちらで治療費をカバーでき、搭乗者傷害保険と補償が二重になるよりも保険料を安くなるし加入しなくてもいいのではということで、最初から付帯していない保険会社が増えてきているのです。
ただし、チューリッヒ保険に例をとってみると、保険がおりる条件として「被保険者の故意または重大な過失によって生じた傷害」「無資格運転、酒気帯び運転または麻薬等により正常な運転ができないおそれのある状態で運転している場合に生じた傷害」「地震、噴火、津波によって生じた傷害」ということがあります。過失が合った場合は保険がおりないということも考慮しておきましょう。

事故の原因になった相手はどうなる?

シートベルトをしていなかった後部座席の子どもが、相手の急ブレーキによりフロントまで飛んできて怪我をしてしまった・・ということは珍しいことではありません。それだけ衝撃は強いものなのです。これが急ブレーキであっても、シートベルトやチャイルドシートをしているだけで、子供が怪我をする度合いも全く違ったでしょう。警察を呼び相手を人身事故で訴えるという気持ちも少し減ることになると思います。

つまり、事故の原因になった相手は、急ブレーキをかけた自分に全く落ち度が無いという場合に警察を呼び人身事故としての手続きをされることになります。