夏でなくても子供の置き去りは禁止

毎年暑くなり始める頃から起きる種類の子どもの車死亡事故。それは車内での置き去りです。よくあるのは、まだ暑くなりきらない春くらいからで、良く眠っている子どもを車内にソーっと残して親が降りてしまうタイプです。車内はまだオーブンのような暑さにはならないという油断。そして、真夏でもエアコンさえかけておけば大丈夫だろうという過信。それらは「熱中症」で直に子どもの死に繋がるということを肝に銘じておきましょう。

 

ちょっとだけなら大丈夫だよね??

スヤスヤとお昼寝に入ってしまった子どもを起こすのは可哀そう。というのもありますが、気持ちよく寝ているのを起こすと愚図って手が付けられず、例えば本来の目的の買い物にも支障がでてしまうことも。最悪の場合買い物を諦めて自宅にUターンとか、子ども大泣きのまま周囲の冷たい目を気にしながら買い物とか。そんな時に自分の耳元でささやくものがあるのです「ちょっとだけなら大丈夫だよね?」と。しかし、買い物が1点とかではなく、レジも混んでいるかもしれません。途中知り合いに合って立ち話してしまうかも。ついでにあれもこれも買うものを思い出してしまうかも。ちょっとだけが、ちょっとだけでなくなる要因はたくさんあるのです。

まして、子どもを車に残したままパチンコ屋さんに行った場合。大当たりしている最中にそれを放り出して車の我が子のところへ戻れますか?戻れない、それが事故に繋がるのです。そして、エアコンを付けたままにしておいて、子供に中からロックされてしまった場合、これはもう親は泣くになけませんね。

 

車内に取り残された状態はどんなだろう

アメリカ人の成人男性が、車内に取り残された子どもを想定して自分を実験にした動画が話題になったことがあります。これを見ると、子どものみならず大人も真似をしては危険だと分かります。

実験した日の外気温は32度。暑いけど猛暑というわけでもありません。しかし車内では実験者の成人男性は汗びっしょりで、それも尋常な汗ではありません。だんだん呼吸も辛うじてしているという感じになってきました。水分は、身体からこんなに出てしまって大丈夫なんだろうか?とさえ思えます。この時点で既に、逞しい成人男性がこれでは乳幼児などは一たまりも無いということが分かります。

また、鍵があけられない、外に出られないという状況にあると、人間はパニックしがちです。子どもは特にチャイルドシートに装着されている事が多く、身動きができない恐怖にかられます。身体的な苦痛と精神的恐怖、こんな思いをさせたい人はいないでしょう。

「エアコンかけてきたから車内は快適」という方もいらっしゃると思います。が、外気の熱さがマックスの折などは、社内はエアコンをかけていても40度近くなっています。シートは日光が差し込めば赤外線の影響で熱くなっています。死亡しなくても少なくとも熱中症にはなっているでしょう。

 

どのくらいの時間で車内はどのようになるの?

友人と偶然久しぶりに会ったので話しこんでしまっていたら、車中に残した子どもに気がついた。時間は2時間を経過したくらい。何時間もパチンコをして放置しているのとはわけが違うから大丈夫だろう・・・と思った。というような例があります。これは子どもはすぐに病院に運ばれ、熱中症と診断。熱中症には第一度・第二度・第三度と症状により区分けされていますが、第三度は意識がはっきりしない重症となります。体力的に未成熟である子供はこの場合死亡しています。

 

ほんの15分くらいなら?

では、ほんのちょっと買い物した程度、例えば15分程度なら大丈夫でしょうか?夏場はエアコンが停止した15分で熱中症になると言われています。エアコンの涼しさが残っているから大丈夫、というものではないのです。特に乳幼児は体温調節機能が未発達のため高温化では大人よりも短時間で体温が上昇します。エアコンが送風状態でも温度上昇はもちろん抑えることはできません。エアコンがオンになっているからといっても、幼児などは簡単にボタンを押すこと可能です。

暑い車内はサウナなどと全く違い、息もできないくらい苦しい状況です。我が子にそんな思いをさせないためにも安全策はただ一つ車から出るたびに子供を連れて出て、少しでも車内に子供を置いておかないことです。