子供が免許を取ったらクルマの名義は?

自動車保険というのは状況によって内容が変っていくものです。車を購入したり使用しているなら一様に加入するものではなく、車の状況や家族の状況などにより変わっていくのです。車の状況は中古車を買った場合と新車を買った場合とでは、新車の場合「新車特約」などを付けたりしますし、中古車は車両価格が新車とは変わってきます。一方、家族の状況などライフスタイルでも変わってきます。収入などの変化によって「もっと保険料を安く設定したい」などの保険の見直しも出てくるでしょう。子供が大きくなって免許を取った場合には特約や条件変更、そして名義変更なども考慮していていくことになります。

子育て世代としては「子供が免許を取りよく車に乗るようになった場合」を考えたいものです。

 

条件変更や特約を付けた次は

子供が免許を取得したら、まずは条件変更です。年齢制限は子供に該当しているでしょうか。変更する場合は「子供特約」などがある保険は、子供には親の年齢制限が当たらないのでお得です。年齢制限なしだと保険料は高くなりますが、「家族特約」などを選ぶ事で抑えることができます。子供が免許を取得した時点での必須事項は、この設定変更にあります。

さて、子供が免許を取り無事故無違反で5年経れば、免許証の色はゴールドになります。この免許の色は重要で、保険料が安くなるという手段になります。一方保険の主であった親が年を経て運転に自信が無くなっていったり、子供を連れてあちらこちらに走り回っていたような状況が無くなっていったりするようになります。その折には自分の子供に実績である保険のノンフリート等級を譲渡するという時になりますね。等級は自動車保険にとって大切なものです。このタイミングの見極めは平常時にはなかなか腰が上げられませんが、1年に一度の保険更新の時期が見直しの絶好のタイミングですよ。

 

子供名義で車を購入したけれど

子供が免許を取得したら、当然子供としては自分の車が欲しいところ。子供名義で車を購入したとしましょう。しかし車を購入するのに精一杯で、子供は自動車保険にまで資金が回らないとします。でも当然ながら任意保険に加入しないわけにもいきません。

そんな時によくあるのが「親が子供名義の車の保険をかける」ということです。車の名義が子供でも、自動車保険の名義を親で自動車保険に加入が可能です。ただし、保険会社によって他人でも可能な場合と、同居している家族なら可能な場合など、色々可能状況が違うので注意しましょう。「他人でも」という場合の代表的な状況は、車をローンで買った場合です。ローンで購入した場合は「車の名義」はディーラまたは信販会社などです。一方保険の名義は購入者になりますが、この場合加入が可能です。

 

子供への名義変更は?

子供が車に乗る機会が増えてきたら、新規で自分だけの保険ということも考えるでしょう。しかし親の自動車保険の名義変更をしたほうが保険料が安く抑えられることがあります。それは、親が培ってきた等級を引き継ぐ事ができるからです。等級割引は大きいですよね。等級を引き継げる条件としては、配偶者間の他に親子・兄弟があります。同居中でないと引継ぎができない場合が多いのですが、これは同居の家族は同一人物という扱いになるので、名義変更をしたところで等級はそのままということなのです。これが別居であると条件が変わってきます。可能な状況であるか確認してみましょう。

 

子供が別居をしている場合

子供が家を出る場合、自動車保険の名義はどうなるのでしょうか。そもそも、この「子供」という定義が関わるのは、自動車保険上の「家族」にあたるかどうかの問題になります。自動車保険上の「家族」に該当するかどうかは「家族限定特約」などでも大切なことで、事実上の子供でも「結婚して別居」している子供や、離婚しても別居していれば「家族」の定義から外れてしまいます。

名義変更して等級を引き継ぐためには、この「家族」であると同時に「同居」していることが条件になることが多いです。ということは、子供が別居をする前(住所変更などをする前)に名義変更して等級を引き継ぎます。別居をする前の段階での保険会社への連絡が必要になります。