家族にもファミリーバイク特約

ご家庭に車もあるけどバイクも近場の足として使っているという方もいらっしゃるでしょう。子供が免許を取ったりして、自賠責保険の他に任意保険はどうしようと悩んでいらっしゃるご家庭もあると思います。さてこのバイクの保険、自動車保険の特約でお得にできないでしょうか?ということで出現したのが「ファミリーバイク特約」です。

 

ファミリーバイク特約とは?

一般的に、自賠責保険とは違う任意保険で、同居の家族の誰かが任意の自動車保険に加入している場合につけられる特約です。125cc以下のミニバイクや原付のみが対象になります。バイクに乗る人が別居(子供が大学生になって1人暮しなど)しても、未婚であれば特約に入ります。結婚している場合は別世帯・別生計となることが多いので頷けますね。

バイクに乗り始める年齢である16歳からでも入ることができて、自動車保険に年齢条件をつけていても大丈夫という場合も多いです。まだ収入が少なく月々の生活が不安定な若者である子供をフォローしてあげられる特約でもあります。

 

任意保険と自賠責保険

よく言われることが「自賠責保険に入っているから任意保険は要らない」とか「任意保険に入れば自賠責保険は要らない」ということです。これは、どちらかに入ればOKというものではなく、最低限は誰しも法律で義務付けられている「自賠責保険」が要りますが、それだけではカバーしきれない部分が多いので「任意保険」で万が一に備えるというものです。

自賠責保険で対人賠償保険はカバーしていますが、その他の対物賠償や搭乗者傷害、人身傷害などはカバーされていません。一方任意保険(バイク保険)は多くをカバーすることができます。相手の人間だけは補償できても、相手の車や自分の怪我などが補償されないと、せっかく保険料を払っていたのに何だかお金がかかるということになってしまうので、任意保険は大切なのです。

 

任意のバイク保険とファミリーバイク特約の比較

ファミリーバイク特約にすると費用が安く済みますが、補償内容がどうなるのか心配になりますよね。そこで、それぞれの条件などの比較をしてみましょう。

一般的な任意バイク保険 対人賠償=無制限、対物賠償=無制限(事故負担なし)、搭乗者傷害(部位・症状別定額払)、特約付帯として対物全村時修理差額費用特約・自損事故傷害特約・無保険車傷害特約などをつけることが可能。となっています。ここに人身傷害補償や車両保険を付帯すると保険料が高くなってしまいます。

一方ファミリーバイク特約だと、似たような守備範囲ですが搭乗者傷害が付かなかったりします。しかしそれは、自動車保険と内容がかぶってしまうからです。ファミリーバイク特約は基本的に自動車保険になぞらえているので「該当する部分」「該当しない部分」を確認して加入しましょう。補償内容としては両者ほぼ差がないのですが、自動車保険に組み込まれた特約のほうが単独より1万未満から2~3万円までお得と言われています。

 

ファミリーバイク特約のメリットデメリット

メリットはなんといっても安く済むというところです。ところが、自動車保険をやめてしまうと、お得なファミリーバイク特約も無くなってしまいます。あくまで主は自動車だからです。親がいつの間にか解約してしまっていて、実は特約が効かなくなっていたなんていうことがないようにしたいものです。自動車保険の条件にもよりますが、バイクが何台でも補償可能なので、親と成長した子供が両方バイクも併用ということも可能になります。ここも大きなメリットでしょう。無保険車傷害特約などをつけていると、借りたバイクで事故を起こしてしまっても補償してくれます。

ファミリーバイク特約は車の保険のオプションなので、車は等級が関係ありますが、バイクは等級によって安くなって行くことがありません。つまり、長い目で見ると保険料が等級で関係してくるので、バイク任意保険がオススメですが、通学など短い時期しか使わないのならば特約はお得になるでしょう。子供がバイクの免許を取り、通学や通勤、また1人暮しをして乗っていたりすることがあると思いますが、子供が結婚すると特約の対象にはなりません。そこは保険の意味としても親からの独立という感じですね。

 

参考・三井ダイレクト損保のバイク保険と原付特約

バイク保険・ファミリーバイク特約といっても、各保険会社によって微妙に条件が違うので「こういうものだろう」とは思わずに、説明と質問はよく聞いておきたいです。ここで例として三井ダイレクト損保の保険を見てみましょう。

三井ダイレクト損保のバイクの補償は、自動車保険の契約に「原付特約」を適用するか、「バイク保険」に加入するかのどちらかです。三井ダイレクト損保のバイク保険は、原付だけでなく125cc以上でも加入できるのが特徴です。

「原付特約」は運転する人、配偶者、同居親族、別居で未婚の子供が対象になります。対人・対物・自損事故(または人身傷害事故)が契約している自動車保険と同じ内容で補償してくれます。運転者年齢条件は、自動車保険の年齢条件は原付には問われません。同様に利用条件も問われません。

加入する際に迷うようでしたら、金額的なものでしたら両方の見積もりを取ってみましょう。そして、質問などを後日した時の対応などを観察することです。ユーザーになった場合、緊急時なども対応してもらうことになるので、対応が早い保険会社がよいですね。