子育て世代の大きな楽しみは、子供と一緒にレジャーに行くチャンスがあるということかもしれません。楽しいひと時を演出して助けてくれるのは車。レジャー向けにもなる車の理想は、家族やお友達を乗せたりして、バーベキューの食材や器材を積んで走ったり、車中泊ができたりするもの。海やスキーなどでも、車内で着替えができたり、お昼寝が出来たりするとまた便利ですね。
やっぱりRV?キャンピングカー?ミニバン?
RV車が一世風靡した時もありましたが、レジャーはかならずしもRV車が最適とは限りません。RVというのは「レクレーショナルビークル」という意味で、つまり遊びで使う車という意味です。もちろん遊び道具を積んで山でも河川敷でもどこでもガシガシ進んでいける、そんな魅力はRV車にはありますね。キャンピングカーは一時期より人気が復活しています。テントで泊まるのはちょっと、でもキャンプは大好きというご家庭には適しています。東日本大震災後は、車中泊をしながら避難した方が多かったことから、災害用も兼ねてキャンピングカーの人気が復活したといいます。
しかし、実はRV車でなくてもキャンピングカーでなくても、大容量化したミニバンなどで充分バーベキューやテントが積めて、車中泊だって出来てしまうのです。オートキャンプ場も今は整備されているところが多く、2WDのミニバンでも到達できる道のりであることが多いですね。河川敷などはさすがにRV車の方が適しています。
なぜ大容量がレジャー向きか
家族でレジャーに出かける場合は、大人同士で現地調達などのケースと比べて、装備は揃えて出発したほうが負担になりません。キャンプ用品などはかさ張るものも多く、バーベキューも器具だけでなく、食材を入れたクーラーボックスなどもスペースを取ります。簡易衣食住を持ち歩くようなものですから、大容量の車でなければ積みきれません。また、テントやパラソルなどを使用する場合は、長尺物を搭載可能なシートアレンジも必要ですね。例えばバーベキューをしてキャンプの場合、バーベキューセット、クーラーボックス、フォールディングテーブル、水のタンクとスタンド、炭、バーナー、食器、クッキングセット。テント用品一式(マットなども)。車中泊の場合は、車中泊グッズ一式。などなど、ちょっと思いつくだけでも結構な量になります。ここに子育て世代としては子供のケアグッズや着替えなどが入ります。
RV車などではなくワンボックスカーならば、車中泊が出来るくらいであれば荷物はある程度クリアできるでしょう。もっと荷物がという方は、その上にルーフボックスということになりますね。
レジャーに車中泊に活躍する車
レジャーに向いた車ということで、車中泊に適しているかという基準で考えてみましょう。車中泊できるということは、人間が寝ることができるくらいのスペースがあり、居住空間があるということです。居住空間が広いということは、海などへ行っても着替えなども車の中で出来たりするという利点も生まれます。
三菱デリカD:5
ミニバンといっても悪路まで走れるパワフルで強靭な車。アウトドア大好きなご家庭ならこれでしょう。7~8人乗りで車内の広さもあり、5人乗りシートにアレンジすると荷室長は1m20cm。ゴルフバックが入る長さです。4人乗りシートにすると、更に長尺物が積めることになります。座席はフルフラットではなく運転席と助手席がそのまま。とはいえ、それでも広いです。
座席を上げて荷室を二段にする形でテーブル状のものを入れ敷き詰めると、テーブルの下は荷物、上はベッドになるという方もいらっしゃいますね。
日産セレナ
手軽なキャンプなどに出かけたい家族に人気のセレナ。車内の広さはもちろん、この大きさで燃費も16~12km/ℓとなかなかです。車高は低く悪路には向きませんが、子供の乗り降りがしやすくて、小さい子供を連れた家族にも向いていますね。そのままのシートの状態でも前席テーブルなども付けられたり、セカンドシート横をウォークするーできたり便利です。8人乗りでシートアレンジ多様。床下収納もあるので、荷物はさらに積めます。2列目3列目を倒して車中泊シートを乗せてというケースもありますが、座席を横に除けて床に布団というケースもありますね。
ホンダステップワゴン
小回りの利くミニバンですが、フルフラットになる車中泊オススメの車です。何とホンダ車中泊パッケージがあり、純正アクセサリーまであります。シートの操作がしやすいというところも魅力でしょう。同じくホンダではフリードスパイクもオススメです。
トヨタアルファード
居住空間と遠距離移動にも適した車です。7人~8人乗り。シートアレンジが多様で荷物も多く積めて、ほぼフルフラットのシートもできます。ツインムーンルーフから夜空を見ながらキャンプ車中泊できたら素敵だなと思わせるような車です。
日産エルグランド
一昔前のCMで「お父さんカッコイイ!」というのでお馴染みになったエルグランドは、その通り大容量な懐の深さ。フルフラットの上にマットを引けば快適に車中泊できます。車内の広さも、ノアやホンダのステップワゴンクラスより上です。
ちょっと番外編・ダイハツタント
車中泊にはちょっと狭いかなと思うのですが、ちょっと面白い提案をしているダイハツのタント。助手席側の前席ドアをフルに開けて、後席のスライドドアを開けると、柱がないので大きな開口になります。これを利用して、運転席側のドア付近にスクリーンを張って、プロジェクターで映画上映会気分が味わえるというものです。ちなみに、車中泊には狭くても、車内はプチバンのわりには荷物を充分積めるので、キャンプ道具を携えてというのも可能ですね。
さらにダイハツは2014年度に車高185cmのアウトドアにも向けた新車発売を予定。タントの実績を考えると、アウトドア用品を積むのに便利になるだろうと期待されます。
お洒落だけどハードなアウトドア・スズキハスラー
欧州風のお洒落で特徴のあるデザインとカラーが人気のスズキハスラー。車高が高く悪路もいけてしまうのが、見かけのお洒落感と嬉しいギャップがあります。コンパクトで小回りが利いたところや、価格が普通車と変わらないところも人気の一つです。シートアレンジすれば後部に荷物も結構積めますし、車内あちこちに収納スペースが。家族で車中泊とまではいかなくても、テントを積んでキャンプへという感じかもしれません。