犬やネコ、その大小に関わらず家族の一員とするご家庭は多いですね。確かに一家の中で和やかにしてくれたり、楽しい会話を生み出してくれたり。動物は意外なくらい表情豊かで楽しい仲間なのです。そこで、おでかけにも一緒に同行させたいと思うところ。
車のシートに、ちょこんと座らせるだけで良いのか?シートベルトは?犬も車酔いをするの?車を購入するのに、犬やネコがいることを意識して選ぶのは必要なのか?そんな疑問を一つひとつ紐解いてみましょう。
ペット同行の安全について
車の窓からワンちゃんが気持ち良さそうに顔を出して風を感じている、なんだかCMにでもなりそうなほのぼのとした風景です。しかし、もしも車の脇をオートバイなどが入ってきたり、何かを除けようと左に寄ったら電柱が出っ張っていた!なんてことがあったら、ワンちゃんはどうなるでしょうか。「ちゃんと除けるから大丈夫」と100%言い切れないところがあります。家族だからこそ、安全を取りたいところです。
また、ワンちゃんに人間のシートベルトは無理ですよね。「自由がないと可哀そうだから」ということで、助手席にちょこんと座らせておくのもマスコット的で可愛いのですが、急ブレーキをかけたらどうなるか。固定していないワンちゃんは、急ブレーキの勢いでフロントガラスに激突です。それはシートベルトをしていない人間と同じですが、足を踏ん張ることが出来ない分、人間と同様の理解を得ていない分不利だといえるでしょう。
「うちはクレートに入れているから大丈夫」というご家庭も多いです。が、それも置き場所によります。シートにちょこんと置いたままだと、急ブレーキなどで前に落っこちてしまいます。安定して安全なペットの同行は、家族だからこそ悲しい結末を生まないために必要なことなのです。
膝の上になど乗せて運転する方もいますが、これは運転手の飼い主にも大変なことが。膝の上に乗せて視野などを妨げ、ハンドル操作を妨げる運転は、安全確認が十分できない運転の禁止で警察に車を停められます。そのまま逃走の可能性ありとみなされると逮捕ということも・・・。
ホンダやトヨタもペット応援
ペットのカーライフも色々ありますが、ホンダやトヨタもホームページにペット関係のページを持つなど参考になることがいっぱいです。2列目リアシートにナイロン製のシートを張り、粗相をしても良いようにしておきます。シートベルトは小型犬などの場合お座りの状態でハーネス(胴輪)に通して固定します。外の景色も見えるので、乗り物酔いがあるワンちゃんに向いています。
クレートに入れて、お気に入りの毛布やバスタオルを敷いて、お気に入りの玩具と一緒にお出かけという方法もあります。後部座席を畳めるタイプの車ならば、大きなクレートを収納できますね。小~中程度の大きさならば2個置けたりするので、多頭飼いの方にも便利です。また、抱っこして乗せられる小型犬だけでなく、自分の足で歩いて乗る大型犬のためのスロープをつけてあげるのも良い方法です。
トヨタのホームページには「DOGサークル」として積極的なワンちゃん情報が載っています。ホンダには「HondaDog」というワンちゃんと一緒の楽しいおでかけを演出しています。特別なおでかけでなくても、ワンちゃんの病院や美容院などにお出かけするのにも役に立ちますよね。乗り物酔いが激しいなどの対策もあったりするので、必見かもしれません。
ペットがいる車選び-トヨタ編
トヨタのノアは低床フロアで、高めの天井。低いフロアは小型犬でも飛び乗ることが可能です。7人乗りではウォークスルーもあるので、ワンちゃんのケアも楽でしょう。ワンちゃんの乗る位置としては、ソフトケースをバンドで固定して2列目シート。3列目シートは畳んでハードのクレートに入れて。というスタンスでしょう。ここでポイントは、2列目シートにソフトケースを置くには、奥行きが必要ということです。座面の奥行き49cmくらいあると良いですね。ノアの他にもヴォクシーなどもゆとりでワンちゃんも乗れますね。
人気車のアクアはコンパクトカーとあって、大型犬のクレートはきついと思います。が、小型犬ならばクレートも積めますし、何しろ音がとても静かなので、音が気になるワンちゃんには快適でしょう。
ペットがいる車選び-ホンダ編
ホンダのSUVのヴェゼルはペットの車としても多彩です。一見ペットのクレートなどを収納するのに狭いような気がしますが、シートアレンジで小型犬なら多頭飼いにも対応できますね。
子育て世代にもレジャー好きにも人気のフリードスパイクは、後ろのシートを収納すれば大型クレートも収納可能ですし、ワンちゃん用のカートまで積む事ができます。小型犬ならシートで固定して2列目に乗せることは可能ですね。低床なので、小さいパピヨンなどでも乗り降りできるほどです。車内のビルトインテーブルにオリジナル携帯ウォータートレイなどを置くと、大型犬などには良い水のみ場になるでしょう。
また、リアシートに取り付けることができるペットキャリーもホームページで紹介しています。よくあることが、毛や臭いが気になるという点。飼っている本人は気にならなくても、誰か他の人が乗った時に気にしてしまうかも。そこで、ワンちゃんの安全もかねてペットシートマットなどを取り付けてワンちゃんの自由な場所を演出します。もちろん、このまま走ってしまうと危ないので、運転時にはきちんとベルトやクレートで固定しましょう。