車選びで意外に重要なのは「乗車人数」です。「誰が運転して、誰が乗るのか」というところが色々な機能や燃費よりも大切な基本事項なのです。車の乗る人数というのは、イコール車の用途を考えることにも繋がります。
ファミリー向け4人~5人乗り
一番多いタイプは4人~5人乗りです。夫婦+子供1~3人というケースですね。夫婦+子供と子供の友達というケースもあります。一番リーズナブルな車を探せる乗車人数です。
普通車で言えば燃費が良いコンパクトカーならトヨタアクアやホンダフィットハイブリッド。三菱ミラージュなども燃費よし、車両価格もリーズナブルです。アウトドア好きならSUVのパジェロも5人乗りがありますね。
軽自動車は4人乗りまでですが、最近の軽自動車は4人キッチリ乗っても結構窮屈な感じがしません。特にプチバンのホンダN-BOXやダイハツのタントなどは子育て世代御用達という感じがします。
夫婦向け?2人乗りの車
2人乗りの車というのはファミリー向けという感じはしませんね。しかし車通勤をしていて、一人で乗る機会の多い方には、家族が乗る車とは別に購入するという方法があります。地方や郊外在住で夫婦各一台ずつの車の所有が必要な場合は、こういった購入もありでしょう。もちろん、夫婦2人で楽しむ車としても2人乗りというのはカップル感があって素敵です。しかも2人乗りの車のデザインは可愛く格好良いものが多いですね。
スマートクーペなどは2人乗りで、内装が本革などを使用した高級感があるものも出ています。お洒落なご夫婦にはお似合いではないでしょうか。
日本車のダイハツコペンもお洒落さでは負けていません。スポーティながらも可愛い2人乗りは電動オープンルーフ。開放感がたまりません。ホンダも昔はホンダビートが2人乗り軽自動車としてお洒落にデビューしましたが、現在ホンダのラインナップにはなく、ホンダファンには東京モーターショーなどに出品されて話題になった軽オープンS660が発売を心待ちにされています。
2人乗りのスポーツカーといえばマツダロードスター。ピッタリとドライバーに寄り添うような運転性能が嬉しい車です。村上春樹の小説「海辺のカフカ」にモスグリーンのロードスターが格好良く登場しますよ。
大容量6人以上乗り
夫婦2人と子供にプラスして、祖父母や子供のお友達なども乗せて走れる大容量のミニバン1BOX。子供が小さい頃は、チャイルドシートなどを装着する作業や、車内での子供のケアなどの車内での動きにゆとりがあります。子供が大きくなってくると、部活動などで送迎があった際に、お友達も一緒に乗せて行けたりして、子供は楽しさが倍増するでしょう。
ミニバン王国の日産からはエルグランドが7人から8人乗りという、本当の大容量。セレナはエルグランドよりもリーズナブルな車両価格でありながら8人乗りです。NV200はビジネスでも使われますが、レジャーにも向いた7人乗りです。
ホンダの代表格のステップワゴンは、通常8人乗り(グレードにより7人乗り)で、小回りも利く便利な車です。スポーティーなデザインなフリードは6人から7人乗り。さらにスポーティーなストリームは6人乗りです。そのスリムな車体のわりには3列目をフラットにすると荷物がたくさん乗せられます。
スポーティーでシンプルなデザインが多いマツダでは、MPVが乗りやすい7人乗りです。3列目がちょっと狭いかなとは思いますが、1列目2列目は快適です。
トヨタもミニバン王国ですね。長距離も耐えうるアルファード。ヴェルファイア、ヴォクシー、エスティマ、ノア。ほとんどが7~8人乗りです。もっともっと人や荷物を乗せたいという場合は、ハイエースの10人乗りという手段もあります。