車を所有するということは、購入する時だけの資金だけでなく維持費がかかります。ガソリンを入れたり、税金を払ったり、保険料を払ったり・・ということが、一つひとつはクリアできる金額かもしれませんが、トータルしてみると結構な金額になっていたりします。年間の支出を考えると、普通車よりも軽自動車という選択が多くなるのは当然かもしれません。最近はプチバンとして車内も広くて運転性も良いものが出てきていますから、軽自動車のお得感はますますアップという感じです。
車の維持費の内容は?
車の維持費の内容は、まずは車の栄養であるガソリン代。これがないと何はともあれ走りません。オイル交換代も大切です。高級オイルでなくても良いので、マメに綺麗なオイルにしてあげることで、エンジンは長持ちします。オイル交換代をケチると、車の劣化を早く招きます。タイヤ代も大切ですね。タイヤが減ってツルツル状態は事故の元です。冬タイヤが必要な場合は履き替え費用も発生しますね。車にも健康診断があって、法定の車検以外にも半年や1年点検などがあります。車のメンテナンスは大切です。他には必要に応じてですが駐車場代などがありますね。
軽自動車と普通車を比べた場合の維持費の重要ポイントは税金や保険です。自動車税や車検代金、任意保険料は金額に大きく差があります。特に自動車税は決まっている金額で節約のしようがないので、この点が軽自動車購入の大きなメリットといえるでしょう。
軽自動車と普通車の税金
軽自動車も普通自動車も、どちらも「自動車税」という車にかかる税金を払わなければなりません。この自動車税を支払った証明がないと車検が通らず、車検が通らない車は道路を走行することができません。さて、この自動車にとって重要な自動車税は、全ての車に一律ではなく、軽自動車と普通自動車では金額が違います。さらに軽自動車の税金は市町村民税にあたるので、地域によって金額が多少違います。
目安として千葉県千葉市の軽自動車の自動車税を参考にしてみましょう。排気量によって変わってきますが、車内が広くて評判のホンダのN-BOXが660cc以下ということで年間7200円。同じくホンダのヒット車であるフィットは1001~1500ccなので2年目から年間34500円になります。ここでお気づきだと思いますが桁が違います。年間とはいえ、この維持費の大きさは歴然です。しかも毎年ということで、大きなポイントであることは間違いありません。
ガソリン代は軽自動車のほうがお得?
維持費の一つであるガソリン代。これは車種によって随分と変わってきます。軽自動車だから普通車だからという区別ではないですね。ガソリンの種類でレギュラーガソリンとハイオクでは1リットルあたり10円程度違います。例えばホンダの普通車フィット(ハイブリッドではないほう)は、FF車でレギュラーガソリン26.0km/ℓとなっています。比べて軽自動車N-BOXは25.2km/ℓですから、大きく変わりはないといえるでしょう。普通車は軽自動車よりガソリン容量があるので一度に入れる量が多く、1回にスタンドで払う金額が大きくなります。普通車でハイブリッドだと燃費はさらに良くてお得ですが、車両価格が高いです。一方軽自動車は車両が軽いので燃費を良く打ち出すことができ、ガソリン代がお得なものが多いです。
ガソリン代よりも、軽自動車と普通車ではタイヤの大きさや太さが違い、タイヤを交換したり冬タイヤを購入することがあると、軽自動車のほうが安く購入することができます。
高速をよく利用される方は、高速料金も軽自動車と普通車では違います。普通車は中型車という区分になりますね。普通車を1とすると、軽自動車は0.8という倍率になります。
車検費用は違う?
車検費用は毎年ではありませんが、やはり万単位の出費とあって大きいですね。軽自動車でメジャーなスズキのアルトなら車検代は1年あたり換算で保険税抜き価格で約28000円くらいです。一方普通車で安定人気のホンダフィットは1年あたり換算保険税抜き価格で約46000円程度です。車検費用は法定費用を除くと、車検をするところによって値段が変わってきますが、やはり車検費用も軽自動車に軍配ですね。