最近は小回りの利くプチバンが注目されています。背の低いコンパクトカーは、子育て世代にはちょっと広さが物足りない傾向が。ミニバンワンボックスは広くて心地良いけど、運転が苦手だったりすると小回り利かない不安。荷物に関してはコンパクトカーはあまり積めないけど、ミニバンは沢山気兼ねなく積める。でもミニバンの車庫入れや、出先での駐車場事情などを考慮すると躊躇してしまう方もいるかも。そんな事情から、どちらの長所も取り入れたプチバンが人気が出たのでしょう。
コンパクトカーとプチバンとミニバンとは?
どこからがコンパクトカーで、どこからプチバン?という定義はどこでしょうか。コンパクトカーは比較的背が低く、荷物の積載量や子供の乗り降りはしづらいかもしれませんが、運転がしやすく比較的リーズナブルに購入できるところがメリットです。普通車ではフィットやヴィッツなどが代表的で、安定した走行とシャープなデザインが格好良く好まれています。軽自動車ではスズキのアルトや、ダイハツのミライースなどが代表格です。特にミライースは発売時には燃費30km/ℓを打ち出して人気が出ました。燃費を上げるために車体はコンパクト化されています。トランク部分も少量化しています。
プチバンの普通車は、ホンダのフリードスパイクやスズキのソリオ、トヨタのポルテなどです。ワンボックスミニバンのセレナやステップワゴンに比べて、3列目シートが無い分車体が短く運転や車庫入れがしやすいのが特徴です。軽自動車ではホンダのN-BOXや、ダイハツのタントなどです。軽自動車は車体サイズに制限があるものの、天井を高くすることで車内にゆとりを持たせました。子供をチャイルドシートに乗せる際などは、やはり上背がある車内は便利です。また、軽自動車ながらスライドドアを搭載していたりするので、ミニバンさながらの便利さが味わえます。
プチバン購入のポイント
プチバンを購入する際にどんなポイントを重視したほうが良いでしょうか。一番重視されるところは、やはり「広さ」ですね。車内が広くてゆったりとして、車内での作業などがしやすいところは逃せないポイントです。次点が「スライドドア」です。運転をする親だけの昇降ならば良いのですが、子供が乗り降りする際には車のドアを壁や隣の車に当てないか心配するものです。「小回りが利く」というのも外せません。ミニバンよりもコンパクトなプチバンは小回りが利いて駐車がしやすいというのが、日常使いが良いというところです。最近は日常使いだけでなく、レジャーでも使い出があるところを求める傾向もありますね。
プチバン人気車は?
プチバンの人気車はどれでしょうか?家庭の経済状況にも影響があるガソリン代節約のために、燃費も重視されています。
人気車の上位には、スズキのスペーシアがいます。クラストップと言われる車内の広さ、加えてコンパクトカーに迫る29km/ℓという燃費は驚異的です。
ホンダのN-BOXも発売以来人気です。プチバンとはいえど、ホンダのレース技術を生かしたエンジンを搭載して、力強くも燃費は25.2km/ℓです。室内は高さがあるので軽自動車でも普通車なみの広さを感じる事ができます。運転席も高くて見晴らしがよく運転もしやすいのが特徴です。
ホンダのフリードハイブリッドは3列シートですがコンパクトなのが特徴です。ミニバン並みに車内は広いのに、小回りの利く運転性能が嬉しいところです。燃費はハイブリッドならば21.6km/ℓ。人も荷物もたくさんのせて低燃費というのが子育て世代には魅力的です。プチバンの上位にはホンダがわりと食い込んでいますから、漠然と「プチバンが欲しいな」と思ったら、ホンダの試乗などで試してみると色々参考になるかもしれません。